satohatsume-inochiomusubuのブログ

森のイスキア・佐藤初女さんの関連情報をアップしていきます。初女さんがむすんでくださったご縁でスタートしたプロジェクト「二人の写真家が見た佐藤初女 オザキマサキ写真展/岸圭子写真展」をきっかけに始まりました。

永久運動

「初女さんの写真展を開催できることは、私にとっても意義深いことです」とおっしゃり、昨年に続き森岡書店という素晴らしい空間をご提供くださった森岡書店の店主・森岡督行さん。


「一冊の本を売る書店」森岡書店で同じ本が展示にかかることは珍しく、宮沢賢治の『ポラーノの広場』と『いのちをむすぶ』の2タイトルだけ。賢治と並ぶなんてありがたいね、なんて会話をしていましたが、昨日はそうそう呑気なことばかり言ってられない現実に気づいた出来事も。

 

当たり前のことですが、本に限らず「商品」というものは売れないと次の展開が難しい、という現実。

気持ちだけでは続けていくことが難しい厳しい一面があるという、大きな課題を改めて突きつけられています。

 

幸いなことに本や写真作品などの著作物は、本人の直接の働きから離れたあとも、そのものが新たな利益を産み続けてくれるという、永久運動の担い手でもあります。

 

初女さんと森のイスキアだけでなく、闘病で働きたくとも働けない岸圭子さんにもこの働きがもたらされますように。

そして、インド出張中の森岡さんが無事にお帰りになった時、あの満面笑顔になってもらえますように!

 

毎日多くのご来場をいただき本当に感謝しております。

展示も残るところ2日。
今日も明日もたくさんの方に初女さんを連れて帰ってもらえますように…

会場でお待ちしております!

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水道橋のカフェ、アンチヘブリンガンにて

【銀座】森岡書店、スタートしました。

晴れ晴れとした冬の青空と太陽にめぐまれました。本日1月31日から2月4日まで銀座・森岡書店にて
岸圭子写真展「いのちをむすぶ・佐藤初女」が始まりました。
初女さんに囲まれているうえに
青森直送林檎のふくよかな香りに包まれて本当にきもちいい。
こころも脳も細胞も、全身が喜んでいるのを感じています。
森岡書店の皆さま、ムカイ林檎店の片山さん、初女さん、岸さん、石丸さん、そして
会場に向かってくださる皆さま、あらためて本当にありがとうございます。

感謝とともにお伝えせねばならないことがあります。

会期中、写真家・岸圭子さんの在廊予定はございません。

岸さんはここ数年、線維筋痛症という病と闘っています。
今回も、ぎりぎりまで在廊を検討してくださっていましたが
やはり厳しいとのこと。

線維筋痛症――レディ・ガガが闘病を公表したこと
耳にされる機会も多くなったかもしれませんが、
原因不明、特効薬も確たる治療法もまだない難しい病気です。

体調がまったくもって万全とは程遠いなか、無理をおして
写真展の準備に動いてくださった岸さんの思いと初女さんのことばが重なります。

 人の心に響くのは
 誰にでもできる一線を越えて行動したとき。
 耐えられねばやめればいいと思い切らないで
 もう一歩努力すること。
 そして忍耐することです。
 一線を越えるごとに、自分もまた成長します。
      (一線『いのちをむすぶ』より)

いつだったか、家事とかサボって全然いいと思うよ、というかサボってね、
体調優先で無理しすぎないで、と伝えたとき岸さんは
「初女さんだったら、と思うと、ついねえ……」と笑っていました。
彼女もまた「動の祈り」のなかを生きているのだと、今でも自分の無責任な発言を恥じています。

 

アーティストが自分の展示を「おまかせ」にせざるを得ないこと、その決断の大きさもまた重く受けとめての開催となりました。

会期中、トークの際に上映する初女さんの最後のおむすび動画は、
岸さんが最後に初女さんを撮影した日に撮らせていただいたもの。

どうぞ見にいらしてください。
ふたりの「動の祈り」、
岸さんと初女さんの、長年にわたる信頼関係もそのまま映っています。

何もできず岸さんの一日も早い回復を祈るばかりですが
岸さんへの感謝の思いとともにお話させていただきます。
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岸圭子写真展『いのちをむすぶ・佐藤初女

2018年1月31日(水)~2月4日(日)

13:00~20:00(会期中無休)


森のイスキア・佐藤初女さんの三回忌を偲び
銀座・森岡書店が今年もささやかな集いの場となります。
遺作となった一冊の本『いのちをむすぶ』(集英社)とともにお待ちしております。

会場◎森岡書店
〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目28−15 鈴木ビル1階 
Tel:03-3535-5020
アクセス:新富町駅1番出口から徒歩約2分/宝町駅A1出口から徒歩約5分
銀座一丁目駅10番出口から徒歩約5分
森岡書店 - ホーム | Facebook

イベント◎『いのちをむすぶ』編集スタッフによる上映とミニトーク
平日:18:30~ 土日:15:00~、18:00~(予定)
※要予約・りんご付き1000円 
――2015年の秋。『いのちをむすぶ』の最後の撮影で弘前イスキアにおじゃましたときのこと。
思いがけないことでしたが、初女さんはおむすびをむすぶ準備を整えて待っておられました。
担当編集者が思わずおさめた約15分の動画、そのお姿を分かち合います。

※展示やイベントに関しての変更・追加等がある場合があります。
最新の情報は↓

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初女さんにいただいた最後のおむすび

【銀座】森岡書店で、岸圭子写真展『いのちをむすぶ・佐藤初女』開催します!

 七草粥をいただいたと思ったら今朝はもうお鏡さんでおぜんざい。

今年もこんなふうにあっという間に……いやいや

日々おいしくいただけることに感謝あるのみ、ですね。

2018年も多くの出会いとともにありますよう。どうぞよろしくお願いいたします。

さて。お知らせ。

直前になりましたが、今年も開催が決まりました。

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岸圭子写真展『いのちをむすぶ・佐藤初女

2018年1月31日(水)~2月4日(日)

13:00~20:00(会期中無休)

 

森のイスキア・佐藤初女さんの三回忌を偲び

銀座・森岡書店が今年もささやかな集いの場となります。

遺作となった一冊の本『いのちをむすぶ』(集英社)とともにお待ちしております。

 

会場◎森岡書店

〒104-0061 東京都中央区銀座1丁目28−15 鈴木ビル1階 

Tel:03-3535-5020

アクセス:新富町駅1番出口から徒歩約2分/宝町駅A1出口から徒歩約5分

銀座一丁目駅10番出口から徒歩約5分

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イベント◎『いのちをむすぶ』編集スタッフによる上映とミニトーク

平日:18:30~ 土日:15:00~、18:00~(予定)

※要予約・りんご付き1000円 

――2015年の秋。『いのちをむすぶ』の最後の撮影で弘前イスキアにおじゃましたときのこと。

思いがけないことでしたが、初女さんはおむすびをむすぶ準備を整えて待っておられました。

担当編集者が思わずおさめた約15分の動画、そのお姿を分かち合います。

 

※展示やイベントに関しての変更・追加等がある場合があります。

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photograph by Kishi Keiko

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【福岡】初女さんに学ぶ集い

続けてのご案内。

小さな森福岡の吉田さんご夫妻が今度の土曜日に集いを開かれます。

のちに『いのちの森の台所』として一冊にまとまった初女さんの取材を通じて出会った吉田さんご夫妻、以来公私にわたって支え続けていただいています。


今週末です!
……………
佐藤初女さんに学ぶ集い」開催のお知らせ
10月28日(土)10時30分から15時頃まで小さな森福岡において開催いたします。初女さんが伝えようとされたことをご一緒に深めてまいりましょう。詳細は下記よりご確認ください。

 

http://chiisanamori.life.coocan.jp/ivents/2017.10.28.htm

…………………

 

写真は、初女さんの御葬儀で読まれた吉田さんの弔辞を代筆した時の下書き。

今見るとまったく下手くそな字でお恥ずかしい…のですが、吉田さんが届けようとされた想いを、一文字一文字、丁寧に丁寧に、とホテルの小さなデスクで書き写した夜を思い出します。

 

御葬儀の際の弔辞全文は、

集英社学芸編集部『いのちをむすぶ』のサイトからお読みいただけます。

http://gakugei.shueisha.co.jp/kikan/978-4-08-781602-0.html

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【福知山】オザキマサキさん写真展、明日から

10月25日(水)〜29日(日)、

福知山で写真家オザキマサキさんの写真展が開催されます。

最晩年の佐藤初女さんを写した静謐な作品、今回は弘前と異なり大判のプリントでの展示となるそうですよ!

おむすびの会やアーティストトークもあり。

詳細は↓

 

https://www.facebook.com/events/1483835511711234/?ti=cl

 

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【感謝】堺・Spaceかんなびでの写真展終了

岸圭子写真展「いのちをむすぶ・佐藤初女」、無事終了しました。

多くの方にご来場いただき本当に感謝いたします。

台風接近中、大荒れの空模様の中、今日も「Spaceかんなび」には、たくさんの方がいらっしゃいました。

 

ギャラリートークでは、10年前、かんなびで撮影した「いのちの森の台所」プロモ映像や、私たちの最後の撮影でおむすびを握られる動画を流し、初女さんの言葉、祈り、信仰とイスキア活動への思い…私たちが聞いてきたこと、見てきたこと気づいたこと…いったりきたりしながらいろいろなことを分かち合っていただきました。

編集者もライターもそもそもは裏方仕事。人前で何か話す機会などありませんが、初女さんからいただいたことをつたなくとも分不相応でも、と思い向かいました。

求められればどこへでも、体調をおしてでもお出かけになっていらした初女さん。

「直接会うと、本当に深いんです」といつもおっしゃっていたとおり。

亡くなられてから、写真展会場でお会いする方との出会いひとつひとつに

初女さんから残された「宿題」について改めて向き合う機会をいただき続けています。

 

介護のお仕事の中で「食べること」を一番大切にしてる、とおっしゃる方は「初女さんにはなれないけれど、私だって真似することはできる…がんばります。あなたも初女さんの本がたくさんの方に届くようにがんばって」と残されて帰られました。

今度おむすびの会をされるという方は、熱心にご質問されていました。

 自分のためだけでなく人のために動くとたくさんの気づきがあります。

「もっと働きたいの」とおっしゃっていた初女さんの、声が蘇ります。

 

「大切なことは近くにあります。気づきがあったらあなたのそばの大切な人に伝えてください」という初女さんの言葉も。

その言葉どおりにご自分の生きる場所で実践されている方がたくさんいらっしゃるということにも大きな勇気をいただきました。改めて感謝申し上げます。

 

さて…

台風の影響で次々に大阪の電車が止まったり遅延する中をすり抜け、駆け込んだ新幹線の運転手さんのお名前がなんと片岡さん。

今回トークにお招きくださった主催のかんなびの片岡玉恵さんと美治さんには改めて感謝以外ないなあ…こうして荒天のなか安全に運んでくださる運転手片岡さんにも…と、持たせてくださったおむすびを頬張りながら

無事に東京に戻りましたところ、

ご夫妻からメッセージが届いていました。

転載させていただきますね。

…………

お陰さまで本日無事に写真展を終えることができました。
140名を超える多くの方々に来ていただくことができました。

初女先生のことを全く知らない方も、パネルの前で目を潤ましておられる姿を拝見し、
文章や言葉ではなく「初女先生の思いが伝えられている」と確信いたしました。
そして、初女先生も写真展においでいただいていると感じました。
すべて、岸さんの「写真力」に感銘しています。

今回の写真展で多くの気づきを頂けたと感謝しています。

…………

10月25日からは、福知山でオザキマサキさんの写真展が始まります。

京都でのおむすび会や福岡での会など、初女さんの集いが続けて開催されるそうです。

またご案内いたします!

 

写真は…

「私、みかんの花を見たことがないの」という初女さんを片岡さんが和歌山・海南のみかんの山にお連れした1枚。

片岡さんと初女さんが出会われた頃の思い出のスナップだそうです。

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